池波正太郎の愛した老舗とんかつ「とんき」(目黒) |
池波正太郎氏も好んでいたお店で、年季の入った暖簾がかかる外見はいかにも老舗。
伺うのは初めてでドキドキしましたが、入ってみると意外にも店内が広くて驚き。
元祖オープンキッチンを大きな白木のコの字カウンターで囲まれています。
第一印象は、広い、明るい、清潔、そして店員多い!!
「ロースかつ定食」(1,800円)、「ヒレかつ定食」(1,800円)、「串かつ定食」(1,350円)。
こちらはロースかつ。
他店が衣サクサク、お肉ジューシーなトンカツであれば、「とんき」はその対局。
カリっとした衣としっかりと揚げられたお肉でした。
肉汁と柔らかさを肉の最上級と捉えるならば、とんきは大きく外れているのだけど、
噛むと肉本来の繊維の歯ごたえと味わいがあり、これはこれでアリなんだと思います。
ゴロゴロとダイス状のばら肉と豆腐だけの豚汁、寿司屋のような白木のカウンター、磨き上げられた店内、そして接客の素晴らしさ。
とんかつとしてではなく、店全体、とんき全体をご贔屓にしたくなる、そんなお店でした。
オカンの嫁入りが良かった。
「かもめ食堂」は悪くはなかったけど、そろそろ雰囲気重視の「かもめ」二番煎じ、三番煎じ、四番煎じは終わりにしたらいいのに。