八月納涼歌舞伎 第一部 |
前回は、第三部「狐狸狐狸ばなし」「棒しばり」のユーモラスなお話。
今回は、第一部「野崎村」「春興鏡獅子」。世話物と長唄舞踊の名作です。
悲恋の主人公は中村福助。尼となる決意、涙堪えての見送り、そしてその後に泣き崩れる姿。
さすが福助!
父である弥十郎も巧いなぁ。
大店の娘は中村七之助も、可憐な役が本当に似合っています。
2幕目は「春興鏡獅子」。こちらは、小姓とその後の獅子の両極端な舞踊を1人で行うという見所満載の作品でした。
この日は、七之助(8月前半は勘九郎)の小姓の踊りが可憐で華麗でうっとりでした。
(獅子になってからは、骨格と小顔のために線が細くて勇壮というよりは、スッキリした清涼感とでもいうのか・・・。やっぱり立役は顔が大きいほうがいいね。)
とっても満足な八月納涼歌舞伎 第一部でした。
そうそう。小山三さんが2幕目に出演していました。
場内は、やんややんやと盛り上がり、「小山三!」「93歳!」「本日誕生日!」と声がかかっていました。
そう、この日が誕生日だったようです。そんな記念となる日に観劇出来て、とってもラッキー。